2025年の大阪万博で未来体験を楽しんだあとは、少し足を延ばして「静けさと癒やし」を求めてみませんか?
滋賀県には、梅雨の時期にこそ訪れたいあじさいの名所と、心身をほぐしてくれる温泉宿がそろっています。
本記事では、大阪万博を満喫した後に立ち寄れる滋賀のあじさいスポットと、おすすめ宿泊施設、そして地元グルメまで、1泊2日で楽しめるモデルコースをご提案。写真映えや家族旅行にもぴったりなコツも盛り込んで、読めばそのまま旅に出たくなる内容です。
「にぎやかな未来都市」と「静かな自然の花旅」、両方を一度に味わえる贅沢な時間を、ぜひ体験してみてください。
滋賀で見逃せない!あじさいが美しいおすすめスポット5選
三井寺のあじさい庭園で心ほぐれる時間
滋賀県大津市にある三井寺(みいでら)は、古くから「花の寺」として知られており、特に6月から7月にかけて咲くあじさいは圧巻です。三井寺の境内には、約1,000株以上のあじさいが植えられており、石段や池のまわりを鮮やかに彩ります。あじさいの花々が静かなお寺の空気と調和して、訪れた人の心を優しく癒やしてくれます。
特に見どころなのは「唐院(とういん)」というエリアで、ここには白・青・紫などさまざまな色のあじさいが咲き誇り、フォトスポットとしても人気です。朝の時間帯に行くと、人も少なく、静けさの中で花をじっくり楽しめます。
また、三井寺は天台宗の名刹(めいさつ)としても有名で、国宝の「金堂」や重要文化財の「三井の晩鐘」など見応えある建築物も多く、花と歴史を同時に楽しめるのも魅力のひとつです。
三井寺へはJR大津駅からバスで10分ほどとアクセスも良好。大阪方面からも電車で1時間強と、日帰りも可能な距離にありますが、ゆっくりしたい方には温泉宿とセットでのんびりプランがおすすめです。
長命寺のあじさい参道で静かな散策
近江八幡市にある長命寺(ちょうめいじ)は、琵琶湖の湖畔に立つ静かなお寺で、あじさいの名所としても密かに人気を集めています。特に、808段の石段の参道に沿って咲くあじさいは、緑と花のトンネルのような風景を生み出し、まるで時間が止まったかのような感覚になります。
このあじさいは6月中旬から7月初旬が見ごろ。青や紫、ピンクの花が石段の両脇に連なり、歩くたびに少しずつ違った表情を見せてくれます。階段を登るのは少し大変ですが、上から眺める琵琶湖の景色とあじさいのコントラストは一見の価値ありです。
また、頂上にある本堂や三重塔など歴史的な建築も見逃せません。運動不足気味の方には少しキツいかもしれませんが、それだけに登りきった後の景色は特別なものになります。
近くには「八幡堀」などの観光地もあり、街並み散策とセットで訪れるのもおすすめです。
賤ヶ岳リフトとあじさいの絶景コラボ
長浜市と木之本町の境にある賤ヶ岳(しずがたけ)は、歴史好きには有名な「賤ヶ岳の戦い」の舞台として知られていますが、実はあじさいの隠れた名所でもあります。特に6月中旬から7月初めにかけて、登山道やリフト乗り場周辺に咲くあじさいが訪れる人を迎えてくれます。
リフトで山頂まで登ると、琵琶湖と余呉湖を一望できる絶景が広がり、あじさいと湖のコラボは写真映え間違いなし。天気が良ければ、青い空・湖・花の3つの青が揃う贅沢な風景に出会えるでしょう。
ハイキングコースも整備されていて、体力に自信がある人は徒歩で登って自然を満喫するのも◎。歴史の案内板なども点在しているので、花と一緒に知的な楽しみ方もできます。
近くには長浜の黒壁スクエアなどもあり、観光とセットで訪れるのにぴったりのスポットです。
日野町・ひばり公園の隠れたあじさい名所
滋賀県の南東部、日野町にある「ひばり公園」は、地元の人に愛される緑豊かな公園です。あまり観光地としては知られていませんが、実はここも6月になるとたくさんのあじさいが咲き誇る、静かで落ち着いた名所です。
園内には約3,000株ものあじさいが植えられていて、ゆるやかな散歩道を歩きながらいろいろな種類の花を楽しめます。派手さはないものの、地元ならではのアットホームな雰囲気が心地よく、人混みを避けたい方に特におすすめ。
また、公園のすぐ近くには日野の歴史ある街並みがあり、近江日野商人の文化を感じながら散策することも可能です。観光バスが来るような場所ではないため、穴場感があり、ゆったりとした時間を過ごせます。
ファミリーにも優しく、小さな子どもがいても安心して歩けるのも嬉しいポイントです。
道の駅「あぢかまの里」周辺の季節の彩り
高島市にある道の駅「あぢかまの里」は、地元野菜やおみやげが充実しているだけでなく、季節ごとの花々も楽しめるスポットです。6月には道の駅周辺や近くの遊歩道に、きれいなあじさいが咲き始め、旅のちょっとした立ち寄り先としても人気があります。
ここの魅力は、あじさいの美しさだけでなく、滋賀ならではの「地元の暮らし」に触れられること。直売所では新鮮な野菜や手作りのお菓子、特産品などがずらりと並び、観光では味わえないローカル体験ができます。
また、近くにはメタセコイア並木や白鬚神社といった人気観光スポットもあるので、車での旅行ならルートに組み込みやすいのもポイント。花も買い物も楽しめる、ちょっと得した気分になれる場所です。
癒しの温泉宿5選!あじさい観賞と相性抜群のくつろぎ宿
長浜太閤温泉「浜湖月」で湖を眺める湯
長浜太閤温泉「浜湖月(はまこげつ)」は、琵琶湖の北端・長浜市にある老舗旅館です。名前の通り、湖のほとりに建つこの宿では、全客室から琵琶湖を一望することができ、特に夕暮れ時の湖面は息をのむほどの美しさ。あじさいで有名な賤ヶ岳や黒壁スクエアなど観光地からも近く、観光と癒しのバランスがとれた宿です。
館内の温泉は美肌の湯としても知られ、開放感あふれる大浴場や貸切風呂も完備。旅の疲れをゆっくりと癒すことができます。また、食事は地元の食材にこだわった懐石料理が提供され、季節ごとの旬を楽しめるのも魅力。
長浜駅からの送迎サービスもあり、車がなくてもアクセスは良好。あじさい鑑賞後に宿に戻ってからも、静かな湖畔で贅沢な時間を過ごすことができます。
おごと温泉「びわ湖花街道」の和の心
大津市にある「おごと温泉」は、滋賀県を代表する温泉地のひとつ。その中でも特に人気のある「びわ湖花街道」は、琵琶湖の南側に位置する和モダンな宿です。三井寺や長等公園といったあじさいの名所からも近く、花旅の拠点としてぴったりのロケーションです。
この宿の魅力は、落ち着いた和の空間と細やかな接客。露天風呂付きの客室や貸切風呂もあり、カップルやファミリーでの滞在にも最適です。温泉はややぬるめで長時間入っても疲れにくく、肌がしっとりする泉質が女性客に特に好評です。
また、地元の食材をふんだんに使った夕食は「目でも楽しめる」繊細な盛り付けが特徴で、SNS映えも◎。近隣には比叡山延暦寺や坂本の古い街並みなどもあるので、歴史散策とセットで楽しめます。
宝船温泉「湯元ことぶき」自然に包まれるひととき
東近江市にある「宝船温泉 湯元ことぶき」は、緑に囲まれた静かな温泉宿。日野町の「ひばり公園」からもアクセスがよく、隠れたあじさいスポットを訪れたあとに立ち寄るのに最適な宿です。自然の中でのんびりと過ごしたい人にとっては、まさに理想の場所といえます。
ここは昔ながらの旅館の雰囲気を残しつつも、快適な設備が整っていて、落ち着いた時間が流れています。露天風呂では、山の風を感じながらゆったりとお湯に浸かれ、日頃のストレスもふっと消えていくようです。
食事は家庭的な和食で、滋賀の旬の味覚が並ぶほっとするメニューが中心。特に、地元の山菜や川魚を使った料理は、派手ではないけれど心に残る味わいがあります。まさに「静けさと癒やし」の花旅にぴったりの宿です。
須賀谷温泉で戦国ロマンとともに癒やしの湯を楽しむ
長浜市の山あいにある「須賀谷温泉(すがたにおんせん)」は、戦国時代に浅井長政やお市の方が湯治したと伝えられる、歴史深い天然温泉宿です。あじさいの名所である賤ヶ岳や長浜の黒壁スクエアからも近く、花旅と温泉をセットで楽しめる立地の良さが魅力です。
須賀谷温泉の特徴は、鉄分を多く含んだ茶褐色の湯。全国でも珍しい泉質で、体がぽかぽかと芯から温まり、湯冷めしにくいのがポイントです。内湯と露天風呂の両方でその湯を楽しめ、山の空気を感じながら入るお風呂はまさに格別。
夕食は近江牛や琵琶湖の川魚、季節の山菜など、地元の旬がたっぷり詰まった会席料理が堪能できます。品数も豊富で、丁寧に仕上げられた料理はどれも滋賀らしい味わい。地酒も揃っており、お酒好きな方にも嬉しい宿です。
客室は落ち着いた和室が中心で、中庭を望む部屋では風情ある景色も楽しめます。歴史を感じる空間と静けさに包まれた時間は、まさに「癒やし」のひとこと。静かな山里で、滋賀ならではの温泉と自然に浸る夜を過ごしたい方におすすめです。
今津サンブリッジホテルで湖を望むくつろぎの時間
奥琵琶湖エリア、琵琶湖のほとりに建つ「今津サンブリッジホテル」は、近江今津駅から徒歩約5分という好立地にあるリゾートホテルです。琵琶湖の西側に面しているため、客室からは朝日や夕陽に照らされた湖の絶景を楽しむことができます。
周辺には白鬚神社やメタセコイア並木といった人気スポットが点在しており、ドライブやフォトジェニックな観光にもぴったり。初夏には近くの公園や湖畔にあじさいが咲き始め、静かな花観賞ができるエリアでもあります。
館内には大浴場があり、温泉ではないものの広々とした浴室で旅の疲れをしっかり癒やせます。食事は滋賀県の地元食材を使った和洋メニューが楽しめ、朝食バイキングも充実しています。
派手さはありませんが、湖の静けさに包まれて過ごす時間は特別なもの。ゆったりとした奥琵琶湖の自然を感じたい方に、ぴったりの宿泊先です。
1泊2日モデルコース:大阪万博と滋賀の花旅を両立
【1日目午前】大阪万博で未来体験
2025年の大阪・関西万博は、最新の技術や文化が集結する一大イベントです。午前中はこの万博会場をゆっくりと楽しみましょう。注目は「未来社会の実験場」として世界中のパビリオンが並ぶエリア。環境や医療、宇宙など、さまざまなテーマがわかりやすく展示されており、子どもから大人までワクワクしながら学べます。
おすすめの楽しみ方は、事前に気になるパビリオンをいくつかピックアップしておくこと。混雑が予想される人気施設は朝イチで回るのがベストです。フードエリアも充実していて、各国の料理を食べ比べるのも魅力のひとつ。午前中の滞在なら、まだそれほど人も多くなく、快適に楽しめます。
また、会場内には自然との調和をテーマにした散策エリアもあり、万博そのものが一種の「都市型の公園」としても楽しめるつくりになっています。半日でも十分満足できる内容なので、午後からの移動にも無理がありません。
【1日目午後】滋賀へ移動・温泉宿でくつろぎタイム
万博会場から滋賀県内の宿泊地までは、電車や車で1.5~2時間程度。移動には少し時間がかかりますが、その分、たどり着いた先には湖や山に囲まれた静けさと癒やしの世界が待っています。午後はあえて観光を詰め込まず、温泉宿でのんびり過ごすプランがおすすめです。
長浜やおごと温泉、近江今津など、あじさいスポットの近くには魅力的な宿が多く、移動の疲れを癒やすにはぴったり。宿によっては、チェックイン後に軽く周辺を散歩したり、近場のカフェに立ち寄ったりするのも良いでしょう。
宿に到着したら、温泉でじっくり体をほぐし、夕食は地元の旬の味覚を堪能。窓の外に広がる琵琶湖の景色や山々の緑を眺めながら過ごす時間は、日常では味わえない特別なひとときになります。
【2日目午前】あじさい名所をのんびり散策
翌朝は早起きをして、あじさいの名所を巡る時間に。朝の涼しい空気の中での散策は、体にも心にも優しいひとときです。三井寺や長命寺、賤ヶ岳など、各宿の近くにあるあじさいスポットを選べば、移動時間も短く済み、のんびりと花を楽しめます。
場所によっては、あじさいのトンネルをくぐるような道や、湖と一緒に花を眺められる絶景ポイントも。花の種類も豊富で、ガクアジサイや西洋アジサイなど、色とりどりの姿が楽しめます。
静かな場所で、花の香りや鳥の声に包まれながら歩く時間は、まさに癒やしの極み。写真を撮るなら、朝のやわらかい光が花びらを美しく映してくれるので、ベストタイミングです。
【2日目午後】観光&グルメで旅の締めくくり
花を楽しんだあとは、滋賀ならではの観光やグルメで旅を締めくくりましょう。例えば、長浜の黒壁スクエアではガラス工芸やおしゃれなカフェ、彦根では国宝・彦根城とキャラクター「ひこにゃん」に会えるかもしれません。メタセコイア並木をドライブするのも、写真好きにはたまらない体験です。
お昼は近江牛のステーキやハンバーグ、あゆの塩焼き、郷土料理の「赤こんにゃく」など、滋賀ならではの味を楽しんでみてください。道の駅や地元の直売所では、新鮮な野菜や手作りお菓子も手に入るので、お土産選びにもぴったりです。
観光地によっては予約が必要な体験メニューもあるため、気になる場所がある場合は事前に調べておくと安心。午後は時間に余裕を持って、渋滞や電車の混雑を避ける工夫も大切です。
どこへ帰るかは自由!自分スタイルでプラン調整
この旅の最大の魅力は、「帰路を自分で選べる」こと。大阪方面へ戻るのはもちろん、名古屋や京都へ足を延ばすのも良し。新幹線のアクセスが良い米原駅も近くにあるため、どの方向にもスムーズに移動できます。
旅の終わり方を自分らしく選べることで、予定にとらわれない自由な旅行が実現します。「万博ついでに滋賀」ではなく、「万博+滋賀で旅をもっと深く楽しむ」――そんな旅のかたちを提案したいと思います。
滋賀の初夏グルメ!旅の途中で味わいたい地元の美味
鮒ずしにチャレンジ!伝統の味
滋賀の郷土食としてもっとも有名なのが「鮒ずし(ふなずし)」です。これは琵琶湖でとれるニゴロブナを使った、発酵させたお寿司で、独特の香りと酸味が特徴。正直なところ、初めて食べる人にはハードルが高く感じられるかもしれませんが、一口食べてみるとクセになる人も多い、奥深い味わいです。
鮒ずしは滋賀の食文化を象徴する食べ物で、お祝いごとや特別な日に食べられてきた歴史があります。地元の老舗店では、手作業で丁寧に漬け込まれた鮒ずしが販売されており、少量から味見できるセットも用意されています。
観光客には、鮒ずしを使った「鮒ずし茶漬け」や「鮒ずしピザ」などアレンジメニューを提供するカフェや食堂も人気。味の主張が強いぶん、地酒やごはんとの相性も良く、ぜひ一度はチャレンジしてみたい滋賀ならではの一品です。
あゆの塩焼きと季節の味覚
初夏の滋賀といえば、琵琶湖やその周辺の川でとれる「あゆ(鮎)」の季節。川魚の女王とも言われる鮎は、さっぱりとした白身にほんのりとした苦味があり、塩焼きにすると香ばしい香りとふわっとした食感が楽しめます。
道の駅や観光地の食堂、湖岸のレストランでは、6月から7月にかけて鮎の塩焼きを味わえるメニューが登場します。炭火でじっくり焼いた鮎を、頭から丸ごとパクッと食べるのが地元流。骨まで柔らかく、鮮度の良い鮎ならではの美味しさです。
また、あゆご飯や鮎の天ぷらなど、さまざまな調理法で味わえるのも魅力のひとつ。ビールや地酒ともよく合うので、大人の昼ごはんとしてもぴったりです。旅先で旬の味を感じる、そんな贅沢なひとときをぜひ体験してみてください。
地元野菜の天ぷら定食が美味しい店
滋賀は琵琶湖の水と肥沃な土に恵まれた、野菜の美味しい土地でもあります。そんな滋賀の新鮮野菜を使った「天ぷら定食」は、旅の途中に立ち寄るランチスポットとして大人気。特に道の駅や地元農家が経営するレストランでは、朝採れの野菜をカラッと揚げた定食が手軽な価格で楽しめます。
例えば、ズッキーニやかぼちゃ、なす、ししとうなど、夏野菜を中心としたラインナップに、地元ならではの「赤こんにゃく」や「モロヘイヤ」が加わることも。油のキレも良く、胃もたれしにくいのが嬉しいポイントです。
シンプルながらも素材の味がしっかりしているため、塩や抹茶塩などシンプルな味付けでいただくのが定番。野菜の甘みや苦味を噛みしめながら、自然の恵みを感じられる一品です。お味噌汁やご飯、小鉢がセットになっている定食はボリュームも満点で、誰でも安心して食べられる優しい味わいです。
滋賀ブランド牛「近江牛」の絶品ランチ
言わずと知れた日本三大和牛のひとつ、「近江牛(おうみぎゅう)」は滋賀グルメの主役級の存在です。柔らかく、口の中でとろけるような脂の甘みが特徴で、すき焼き・ステーキ・しゃぶしゃぶなど、どんな料理でも圧倒的な満足感を得られます。
観光地のレストランでは、比較的リーズナブルに近江牛のランチセットが楽しめるお店も増えており、旅のご褒美ランチとしておすすめ。中でも人気なのが、鉄板焼きスタイルで目の前で焼いてくれるお店。ジューッと焼ける音と香りに食欲がそそられ、味はもちろん、五感で楽しめる食体験になります。
近江八幡や長浜、彦根といった観光地には、近江牛専門の老舗もあり、ランチコースは要予約の人気店も多いので、早めに計画しておくと安心です。滋賀に来たら一度は味わいたい、極上のご当地グルメです。
道の駅で手に入るお土産&スイーツ
旅の最後には、道の駅で地元ならではのお土産やスイーツを探してみましょう。滋賀県内には魅力的な道の駅が多数あり、特に「あぢかまの里」「妹子の郷」「近江母の郷」などは、季節のスイーツや特産品が豊富にそろっています。
地元産のブルーベリーやいちごを使ったジェラート、よもぎや味噌を練りこんだ和菓子など、ちょっと珍しい味も多く、お土産としても喜ばれること間違いなし。地元のおばあちゃんが手作りしたような素朴なお菓子に出会えるのも、こうした場所ならではの魅力です。
また、道の駅では野菜や果物だけでなく、滋賀の伝統工芸品や加工食品も販売されています。旅の思い出と一緒に、滋賀の味を持ち帰ってみてはいかがでしょうか?
あじさい旅をもっと楽しむ!旅のコツと写真映えスポット
雨でも楽しめるあじさいスポットの選び方
あじさいの見ごろは梅雨時期と重なるため、どうしても雨の日が多くなります。でも、実はあじさいは雨ととても相性が良い花。水滴をまとった花びらはしっとりと輝き、晴れの日とは違った風情が楽しめます。
雨でも快適に楽しむには、舗装された道が多いスポットを選ぶのがポイントです。三井寺や道の駅「あぢかまの里」のように歩きやすい場所なら、足元を気にせず安心して散策できます。傘を差しながらの花観賞は風情がありますし、レインコートを活用すれば両手が空いて写真撮影も楽になります。
また、雨の日は人が少なくなる傾向があるので、写真を撮るのにも絶好のタイミング。混雑を避けたい人や、落ち着いた時間を楽しみたい人にはむしろおすすめです。
写真映え抜群!おすすめの撮影アングル
あじさいの写真を撮るときは、構図や光の使い方が大切です。基本は「花にぐっと近づく」こと。花びらの繊細なディテールを写すことで、スマホでもプロっぽい写真が撮れます。背景に石垣や池、木々などが入るようにすると、より自然な雰囲気になります。
三井寺では石段を背景に、長命寺では階段の先に琵琶湖を見下ろす構図が人気です。花の下からあおるように撮ると、空とあじさいのコントラストが映えて印象的な写真になります。
また、雨上がりの水滴がついたあじさいは撮影チャンス。水滴がレンズのようになり、幻想的な雰囲気に。早朝や曇りの日は光がやわらかくなり、色がより鮮やかに映えるので狙い目です。
スマホでもきれいに撮れる簡単テク
一眼レフがなくても、スマホのカメラで十分にきれいなあじさい写真は撮れます。まず、カメラアプリの「ポートレートモード」を使うと背景がふんわりぼけて、花が際立ちます。明るさ(露出)を少し上げると、しっとりした雰囲気になりますよ。
接写するときは、ピントをしっかり合わせたい部分(花の中心など)を画面でタップして調整。また、水平や垂直を意識すると、全体のバランスが良くなります。
編集アプリで少しだけ彩度を上げたり、コントラストを調整するだけで、仕上がりがグッと引き締まります。SNSに投稿するなら、統一感のあるフィルターを使うのもおすすめ。ほんの少しの工夫で、プロ並みの一枚が撮れるのがスマホ撮影の魅力です。
着物レンタルで和装あじさい写真体験
せっかく日本の伝統美「あじさい」を見るなら、和装での撮影も素敵な思い出になります。滋賀県内では長浜や近江八幡、彦根などで気軽に着物をレンタルできるお店が増えていて、手ぶらで訪れても和服での散策が可能です。
あじさいの淡い色合いと、着物の柄や色が絶妙にマッチし、写真に残したくなるシーンが盛りだくさん。和傘や巾着などの小物もセットでレンタルできるところが多く、撮影映えもばっちりです。
着物姿でお寺の境内や石畳の道を歩くと、まるで時代を超えた旅をしているような気分に。外国人観光客にも人気のこの体験、カップルや友達同士の旅行に取り入れると、特別感がぐっと高まります。
小さなお子様連れでも安心の散策場所
家族旅行で心配なのが、小さな子どもと一緒にあじさいを楽しめるかどうか。でも、滋賀にはベビーカーでも回れるスポットや、休憩所が充実した場所が多いので安心です。
例えば、「ひばり公園」や「道の駅 あぢかまの里」周辺は、段差が少なく芝生や遊歩道が整備されていて、小さなお子さん連れのファミリーにぴったり。ベンチやトイレ、飲み物の自販機もあり、急な休憩にも対応できます。
また、日陰が多いエリアを選べば、暑さ対策にもなりますし、急な天候の変化にも対応しやすくなります。ママパパがリラックスして楽しめることが、子どもたちにも楽しい旅になるポイントです。
まとめ
大阪万博をきっかけに、ちょっと足を延ばして訪れる滋賀の1泊2日の花旅。あじさいの名所と癒やしの温泉宿を組み合わせれば、心と体がほっと落ち着く時間が広がります。
三井寺や長命寺などの歴史ある名所で、しっとりと咲くあじさいを眺めるもよし。家族で楽しめる自然豊かな公園や、穴場の花スポットで静かに過ごすのもおすすめです。
また、宿選びにもこだわれば旅の満足度はぐっとアップ。湖畔でくつろぐ、山あいで静けさに包まれる、リゾート気分を味わう――それぞれに魅力があり、自分に合ったスタイルで過ごせます。
地元グルメやフォトスポット、和装体験など「花+α」の要素を取り入れれば、より思い出深い旅に。大阪万博のにぎやかさと、滋賀のやすらぎ。その対比こそが、このプランのいちばんの魅力です。
ぜひこの初夏、滋賀であじさいと癒やしを感じる花旅へ出かけてみてください。