祇園祭りの中でも、毎年とくににぎわうのが「宵山(よいやま)」。
屋台がずらっと並んで、山鉾が提灯でライトアップされるあの幻想的な雰囲気…まさに夏の京都の風物詩ですよね。
でも「どこから歩けばいいの?」「混雑はどれくらい?」「浴衣で行けるかな?」など、初めての人にはちょっとハードル高く感じることも。
この記事では、2025年の宵山を楽しむためのルートや屋台情報、ちょっとしたコツまでまるっとご紹介します!
はじめての方も、久しぶりの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
宵山ってどんなイベント?昼と夜の雰囲気の違い
「宵山(よいやま)」って名前は聞いたことあるけど、どんな雰囲気なの?って思う方も多いですよね。
祇園祭りの中でも特に人気があるのが、この宵山。山鉾巡行の前日(前祭は7月14〜16日、後祭は7月21〜23日)に行われる夜のお祭りなんです。
昼間の宵山は比較的すいていて、山鉾の細部をじっくり観察するのにぴったり。職人技が光る彫刻や刺繍を間近で見られる貴重な時間です。写真好きな方なら、昼のうちに明るい自然光で撮影しておくのもアリ。
そして日が暮れると、一気に雰囲気が変わります。山鉾が提灯でライトアップされて、お囃子の音が響く幻想的な空間に。京都の町並みと重なって、なんともいえない情緒が広がります。
特に四条通や新町通あたりは、人も屋台もにぎやかでお祭りムード満点。にぎやかな夜の宵山と、落ち着いた昼の宵山、どちらも魅力的なので、時間に余裕があるなら両方体験してみるのもおすすめですよ。
宵山に出る屋台はどこ?グルメと遊びを楽しもう
「お祭り=屋台が楽しみ!」という方、多いですよね。宵山では四条通や烏丸通、新町通などを中心に、たくさんの屋台がずら~っと並びます。
たとえばこんなグルメが定番です
- 定番のたこ焼き・焼きそば
- フルーツ飴(ぶどうやパインも人気)
- 京風冷やしきゅうり
- 唐揚げやじゃがバター
- 抹茶系スイーツや冷やし団子
そして、金魚すくいやヨーヨー釣りといった懐かしの縁日遊びも健在。子ども連れはもちろん、大人もついつい立ち寄りたくなるブースばかりです。
ただし注意点がひとつ。屋台の出店数は年によって変動があります。また、通行規制の影響で場所が限られることもあるので、行く前にマップをチェックしておくと安心ですよ。
「屋台が目的!」という人は、17時以降のにぎわいタイムが狙い目。でも混雑が苦手な方は、16時台からゆっくり歩き始めるとベストかも。
宵山の「ちまき」って何?買い方と意味をチェック
「ちまき」と聞いて、“中華ちまきみたいな食べ物?”と思った人、ちょっと待って!
祇園祭のちまきは、実は食べないちまき=厄除けのお守りなんです。
各山鉾ごとに、その年の「厄除けちまき」が販売されていて、それぞれに由来やデザインが異なります。中には「手書きの護符入り」なんていうレアものもあるんですよ。
買える場所は、山鉾の近くにある「会所(かいしょ)」と呼ばれる町会の拠点。提灯が目印になっていることが多いです。1個1,000円〜1,500円くらいで手に入るので、お土産にもぴったり。
使い方としては、玄関先に飾って「1年間の厄除け」を願うのが定番。風水的にも“魔除け”の意味があり、毎年交換する人も多いそうです。
ちなみに人気の山鉾(長刀鉾など)はすぐ売り切れちゃうこともあるので、気になる方は早めのゲットをおすすめします!
初心者向けおすすめルート|混雑を避けて巡るコツ
宵山ってどこから歩けばいいの?という人向けに、初心者でも迷わないおすすめルートをご紹介します!
✅ 定番コース(にぎやか派)
- 四条駅から長刀鉾へ(人気No.1)
- 鶏鉾・月鉾などを通りつつ新町通へ
- 屋台を楽しみながら西へ
- 鉾町のちまきをチェック
- 烏丸御池方面へ抜けて終了!
✅ 穴場コース(静か派)
- 烏丸御池から北鉾ルートへ
- 落ち着いた町並みと山鉾を楽しむ
- 宵山の音と提灯の美しさに癒される
- ちまきをじっくり選びつつ散策
- 最後はカフェや寺町通へ寄り道も◎
人混みが苦手な方は、19時を過ぎると混雑ピークに入るので、それまでに行動するのがおすすめです。
また、スマホでのマップ閲覧+イヤホンで祇園囃子BGMなんて楽しみ方も…ちょっと粋じゃないですか?
宵山に着ていきたい服装&便利アイテムまとめ
「浴衣で行ってみたいなぁ…でも暑さとか疲れが心配かも」って思っちゃいますよね。
でも、ちょっとした準備をすれば、宵山を快適に楽しむことができますよ。
まず服装は、浴衣もTシャツ短パンもOK! というのが京都スタイル。
ただ、7月中旬の京都はとにかく蒸し暑いので、無理せず“がんばらないおしゃれ”がポイントです。
▼ 宵山におすすめの服装と持ち物
- 涼しげな浴衣 or 通気性のいい軽装
- 足元は歩きやすいサンダル or スニーカー(※下駄は意外と疲れる)
- 小さめのショルダーバッグ or ウエストポーチ
- ハンディ扇風機や冷感シート
- ペットボトル飲料(自販機も混むので持参がおすすめ)
- 日傘 or 折りたたみ傘(雨の夕立に注意)
あと、屋台で両手がふさがりやすいので、両手が空くスタイルが便利です。 浴衣で行く人は「帯ポーチ」とか「巾着バッグ」が使いやすくておすすめですよ。
浴衣で夜の提灯を背景にパシャっと写真を撮ると、それだけで“夏の思い出”感がぐっと出ます。
インスタ映え狙いの方は、少し人通りが落ち着いた「新町通」の裏ルートなどもぜひ探してみてくださいね。
宵山の雰囲気をもっと味わいたいなら、山鉾巡行やちまきの意味もぜひ知っておきたいところ
まとめ
宵山は、祇園祭りの中でも特に「歩いて楽しい」イベント。昼と夜で雰囲気がガラッと変わるのも魅力です。
屋台グルメを楽しんだり、山鉾のちまきを見たり…どこを歩いても発見だらけ。
「どこから回ろう?」「混んでるかな?」と迷う気持ちもあると思いますが、自分なりのルートで“ふらり”と楽しむくらいがちょうどいいんです。
今年の夏は、ちょっと浴衣を着て、京都の夜風の中を歩いてみませんか?