祇園祭りといえば山鉾巡行。でも…「前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)って何が違うの?」と迷ってしまう人も多いんじゃないでしょうか?
どっちも見どころたっぷりで魅力的だけど、雰囲気や人の多さ、山鉾の種類まで、それぞれちがう個性があるんです。
この記事では、はじめての方にもわかりやすく、前祭・後祭の違いや選び方を解説します!
どちらに行こうか迷っている方は、この記事を読めばすっきり決められるはずですよ。
祇園祭りの前祭・後祭とは?もともとはひとつだった?
祇園祭りには「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」という2つの山鉾巡行があるんですが、これって昔から分かれていたわけではないんです。
実は、もともとはひとつの巡行イベントとして行われていたんですよ。それが「山鉾巡行」と呼ばれ、数十基の山鉾が一堂に会して一気に巡行するという、まさに圧巻の光景でした。
でも、年々観光客が増えて、交通や安全面の問題が出てきたこともあり、2014年から「前祭」と「後祭」に分けて実施されるようになったんです。これにより混雑も緩和され、巡行を見る側としても余裕を持って楽しめるようになりました。
ちなみに、山鉾を保存・運営している町内の方たちにとっても、この分散方式はちょっと助かるんだとか。確かに、何十基も一度に動かすのは大変ですよね。
山鉾の数・種類の違い|見るならどっち?
では、前祭と後祭って、どう違うの?と聞かれたときにまず挙げたいのが、山鉾の数と種類の違いです。
▼ 前祭(7月17日巡行)
- 約23基の山鉾が登場
- 長刀鉾をはじめ、豪華で大きな鉾が多い
- 観光客も非常に多く、盛り上がりMAX
▼ 後祭(7月24日巡行)
- 約11基の山鉾が登場
- 比較的コンパクトで風情のある山が多い
- 落ち着いた雰囲気で“通好み”
長刀鉾や月鉾といった“花形”は前祭に集中しているので、「祇園祭りっぽい雰囲気を感じたい!」という人には前祭が合っているかもしれません。
一方で、後祭には、前祭にはない「大船鉾(おおふねほこ)」などレアな鉾も登場するんです。静かにじっくり巡行を楽しみたい派には、後祭がおすすめです。
宵山の雰囲気・混雑比較|にぎやか派?静か派?
宵山の雰囲気にも大きな違いがあります。
ここでどちらに行くかを決める人も多いんですよ。
▼ 前祭の宵山(7月14〜16日)
- 四条通・新町通が人でいっぱい
- 屋台が多く、夜はお祭りムード全開
- 浴衣姿の人が多く、SNS映えも狙いやすい
▼ 後祭の宵山(7月21〜23日)
- 屋台が出ない(公式には出店を控えている)
- 人も比較的少なく、ゆったりした雰囲気
- 静かな中に響く祇園囃子が風流
にぎやかなのが好きなら前祭、
しっとり落ち着いた“京都らしい夏”を感じたいなら後祭。
そんな風に選ぶのが良いかもしれませんね。
写真・撮影スポットが多いのはどっち?
「せっかく行くならいい写真を撮りたい!」という方、増えてますよね。
実際、祇園祭りの撮影はフォトグラファーにも大人気。
では、前祭と後祭で写真映えするのはどっちなんでしょうか?
答えは…どっちもそれぞれ良さがある!なんです。
前祭はやっぱり華やかさが魅力。長刀鉾や辻回しの瞬間なんかは、スピード感も迫力もあって、シャッターが止まりません。
一方の後祭は、山鉾と町家の静かなコントラストが絵になるんです。特に夜の宵山で、提灯がほんのり灯った鉾を撮ると、それはもう“和の情緒”そのもの。
写真好きなら、両方行くのもアリです。それぞれ違った表情の祇園祭りが撮れますからね。
あなたにぴったりなのはどっち?タイプ別おすすめガイド
最後に、どっちに行こうか悩んでる人向けに、タイプ別のおすすめ早見表をつくってみました!
あなたのタイプ | おすすめ |
---|---|
初めて祇園祭りに行く | 前祭:にぎやかで“祇園感”満載! |
写真や動画を撮りたい | 両方◎(前祭=迫力、後祭=情緒) |
混雑が苦手 | 後祭:人が少なく歩きやすい |
子ども連れ | 前祭(早めの時間帯) or 後祭でのんびり |
京都らしい静けさを楽しみたい | 断然後祭!しっとり大人の夏祭り感 |
どちらか迷ったら、自分の“目的”や“好みの雰囲気”で選ぶのがいちばん。
もしくは、どっちも行っちゃうという選択もアリですよ。祇園祭りは1か月間ありますから!
どちらに行くか決めたら、それぞれの「楽しみ方」もチェックしておくと安心ですよ。
まとめ
「前祭か後祭か」って、選ぶの迷いますよね。でも、どちらも“祇園祭りらしさ”にあふれたすばらしいイベントです。
にぎやかな雰囲気を味わいたいなら前祭、落ち着いた風情を楽しみたいなら後祭。
そのときの気分や一緒に行く人に合わせて、気軽に選んでみてくださいね。
どっちも行ってみると、意外と違う発見があって面白いかも…!