毎年7月、京都の夏を彩る一大イベント「祇園祭り」。
山鉾が街を練り歩くあの光景、テレビや雑誌で見たことがある人も多いかもしれません。
でも祇園祭りの魅力って、それだけじゃないんです。実は1か月間も続く、神事や伝統、屋台、音楽、アートが詰まった総合文化イベントなんです!
この記事では、2025年の祇園祭りをまるっと楽しむためのポイントをわかりやすくご紹介。
「宵山って?」「ちまきって何?」「どこで見ればいいの?」といった疑問もスッキリ解決できますよ◎
初めての人も、毎年行っている人も、今年の夏のヒントにぜひどうぞ!
祇園祭りってどんなお祭り?
「祇園祭り」と聞くと、あの豪華な山鉾(やまほこ)巡行のイメージが強いかもしれませんね。でも実は、このお祭り、たった1日で終わるものではないんです。
開催期間は、なんと1か月まるまる!毎年7月1日から31日まで、京都の八坂神社を中心にいろんな神事やイベントが行われるんですよ。
始まりは平安時代。869年に疫病を鎮めるために行われた「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」がルーツとされています。なので、もともとは「健康と無病息災を願う」意味合いが強いお祭りだったんですね。
でも今では、伝統・美・音・グルメがぎゅっと詰まった京都の夏の風物詩に。日本三大祭の一つとして、世界中から観光客が訪れるほどのビッグイベントになっています。
ちなみに…地元の人たちは「祇園さん」と親しみを込めて呼んでいます。京都の夏は、やっぱり祇園祭りがないと始まらない!って感じなんですよね。
2025年の開催日程とスケジュール
では、気になる2025年の祇園祭りの日程をざっくりご紹介しますね。
2025年の日程ハイライト
日程 | イベント名 | 内容 |
---|---|---|
7月1日(火) | 吉符入り | お祭りの始まりを告げる神事 |
7月10日〜14日 | 山鉾建て(前祭) | 山鉾を組み立てる作業(釘を使わない伝統技) |
7月14日〜16日 | 宵山(前祭) | 夜に山鉾がライトアップ。屋台も登場! |
7月17日(木) | 山鉾巡行(前祭) | 豪華絢爛な山鉾が街を練り歩く |
7月21日〜23日 | 宵山(後祭) | 少し落ち着いた雰囲気で楽しめる夜祭り |
7月24日(木) | 山鉾巡行(後祭) | 後半戦の山鉾巡行。混雑が少なめで穴場 |
7月24日夜 | 花傘巡行 | 色とりどりの傘が美しい行列 |
7月31日(木) | 疫神社夏越祭 | 無病息災を祈る締めくくりの神事 |
全部見ようとすると目が回りそう…って感じですが、大丈夫。
この中から“気になるイベントだけ”楽しむのもアリですし、目的を決めて回れば十分満喫できますよ。
宵山の楽しみ方(雰囲気・屋台・ちまき)
祇園祭りの中でも、「宵山(よいやま)」は特に人気。前祭は7月14日〜16日、後祭は7月21日〜23日の夕方から夜にかけて開催されます。
夜になると、山鉾が提灯でライトアップされて、幻想的な雰囲気に。お囃子の音色が流れてきたり、道端では屋台がずら〜っと並んでいたり。
金魚すくいやりんご飴、からあげに冷やしパイン…どこか懐かしくて、ついお祭り気分になっちゃいますよね。
そして、宵山名物といえば「ちまき」。といっても、これは“食べるちまき”ではなく、“厄除けのお守り”。各山鉾の会所で売られていて、山ごとにデザインや由来が違うんです。集めたくなっちゃうかも?
「どのルートで回ればいい?」という人向けに、宵山のおすすめルートをまとめた記事もあります。
【宵山の歩き方2025|屋台・見どころ・おすすめルート】
前祭と後祭って何が違うの?
祇園祭りを初めて体験する人が必ず迷うのがここ。「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」って、何がどう違うの?ってなりますよね。
ざっくり言うと…
- 前祭(7月17日):山鉾23基。人出が多く、最もにぎやか。祇園祭の“顔”ともいえる存在。
- 後祭(7月24日):山鉾11基。落ち着いた雰囲気。人混みが少なくて穴場感あり。
昔はひとまとめに行われていたんですが、混雑緩和などの理由で2014年から前祭・後祭に分けて実施されるようになりました。
どちらも見ごたえアリですが、じっくり見たいなら後祭もおすすめです。「写真を撮りたい!」という人は特に後祭のほうがゆっくり楽しめるかもしれません。
【前祭と後祭の違い完全解説|2025年どっちに行く?】
山鉾巡行の観覧ポイントまとめ
「祇園祭りといえば山鉾巡行!」という声、多いです。
これを見ずして祇園祭りは語れない…と言ってもいいくらい、迫力満点のメインイベント。
前祭は7月17日(木)、後祭は7月24日(木)に開催予定。時間は午前9時頃からスタートします。
山鉾が“辻回し”と呼ばれるカーブを曲がる瞬間は大迫力。特に四条通と河原町通の交差点は人気スポットなので、写真を撮るならこのへんを狙ってみて。
とはいえ混雑必至なので、穴場スポットや時間別の観覧ポイントを知っておくと安心です。
【山鉾巡行の撮影スポット&時間ガイド 2025保存版】
祇園祭りの“ちまき”ってなに?|意味と楽しみ方まとめ
祇園祭りの宵山で、山鉾の会所に並ぶ「ちまき」。
見た目は笹にくるまれた三角の包み…でも、これって実は食べ物じゃないって知ってました?
ちまきは、祇園祭りの厄除けのお守りとして、昔から受け継がれてきた風習なんです。
笹で包んだ形には、疫病や災いを遠ざけるという願いが込められているそうですよ。
それぞれの山鉾が出しているちまきには、オリジナルの御札やデザインがついているのもポイント。
人気の鉾では早い時間に売り切れてしまうこともあるので、ゲットするなら宵山の夕方〜夜の早めの時間帯がおすすめです。
ちなみに、お値段はだいたい1,000円〜1,500円くらい。
山鉾の会所で手渡しで受け取るときは、なんだかちょっと神聖な気持ちになりますよ。
飾るときは、玄関の上やドアの外側に吊るすのが定番スタイル。
「これで今年一年、厄除けOK!」って思えると安心感がちがいます。
そして翌年、役目を終えたちまきは、可能であれば神社に納めに行くのが正式な流れ。
でも難しい場合は、お塩をふって感謝の気持ちで処分すれば大丈夫です◎
ちまきは、お土産や記念にもぴったり。
山鉾ごとに集めてコレクションするのも、祇園祭のひとつの楽しみ方ですよ!
【祇園祭のちまきとは?意味・買い方・飾り方】
子ども連れや初参加でも安心なポイント
「小さい子を連れて行って大丈夫かな?」とか、「祇園祭りってハードル高そう…」と思ってる方もいますよね。
実はそんなことないんです!
・宵山は早めの時間(17〜18時頃)に行けば、比較的人が少なくて安心
・近くのコンビニやカフェで休憩できるスポットも充実
・屋台グルメは子どもも楽しめるメニューがたくさん!
子連れでの歩き方や、混雑を避けるコツなどは別記事でまとめています。
【子連れでも楽しめる祇園祭り|ベビーカー・休憩・安心ガイド】
まとめ
祇園祭り2025、自分にぴったりの楽しみ方で
祇園祭りって、伝統のある「お堅いお祭り」と思いがちですが、実はものすごく自由で、多彩な楽しみ方ができるイベントです。
にぎやかな屋台や山鉾の迫力にワクワクするのもいいし、ちまきを買ってしっとり京都の夏を感じるのも素敵。
1か月にわたって続く祇園祭りだからこそ、予定や体力に合わせて、気軽にふらっと参加するのがいちばんなんです。
このガイドでは、宵山・山鉾巡行・ちまき・子連れ情報まで、知っておくと得するポイントをたっぷりご紹介しました。
ぜひ、あなたにとってベストな祇園祭りの楽しみ方を見つけてみてくださいね。